学資保険のポイント・豆知識
教育資金ってどのくらいかかるの?
大学全入時代になった現代、幼稚園から大学に係る教育費も年々増加しています。文部科学省が集計した教育費の統計は次の様になっています。
1年あたりの教育資金
幼稚園 | 小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | |
公立 | 約23万円/年 | 約30万円/年 | 約46万円/年 | 約39万円/年 | 約109万円/年 |
私立 | 約54万円/年 | 約147万円/年 | 約128万円/年 | 約92万円/年 | 約148万円/年 |
※幼稚園~高校:「平成22年度子どもの学習費調査(文部科学省)」より
※大学:「平成24年度教育費に関する調査結果(日本政策金融公庫)」より
私立は私立文系。国立私立大学ともに入学費、生活費は除く。
教育資金はどうやって準備するの?
一般的に、教育資金で最も費用がかかるのが「大学での学費」になりますが、目標時期までお金を準備する場合、どんな方法があるのでしょうか?
代表的なものとして「預貯金」「保険」「株式・投資信託など金融商品」などが挙げられます。
それぞれの特徴は次の様な点が挙げられます。
預貯金
特 徴 : 流動性が高い。元本割れしない。
注意点 : 途中で万一のことがあると、目標額を貯められない。
保険商品
特 徴 : 保障があるので万一のことがあっても資金を準備できる。
注意点 : 必要時にきちんと受取れるように、受取の時期を確認しておく必要がある。
株式・投資信託など金融商品
特 徴 : 運用次第では、預貯金や保険商品よりも効率的に教育資金を準備できる。
注意点 : 元本割れの可能性があり、必要な時期に目標額を準備できない可能性もある。
学資を準備するにあたって「○○で準備しないといけない」という決まりはありません。
例えば株式で準備するのであれば、大きく利益を出し予定以上の資金を準備できる可能性があります。
(もちろん運用がうまくいかず、目標額を貯められないリスクもあります〉
教育資金はお子さまのために将来必ず必要になる資金ですから、
できるだけ安定的に貯められる商品を選択するご両親が多いのが現状です。
多くの人が学資を保険で準備するワケ
保険で学資を準備するもっとも大きなメリットはなんでしょうか?
それは、「保障」がついてくることにあります。保険であれば保障が備わっているので、積立て途中で家計を支える世帯主に万一の事があっても、当初予定していた金額を準備することができるのです。
「保障」は学資プラン(終身保険)の商品にも、こども保険の商品にも備わっています。
(※受けられる保障の詳細な内容は保険会社や保険商品によって異なります)
学資保険はいつ加入すればいいの?
上記で見てきたとおり、例えば小学校から私立に通学すると、6年間で約882万円の教育費が必要となります。そのため、教育費の準備はできるだけ早いほうがよいとされています。
統計的には、学資保険への加入は、お子さまが0~5歳時がほとんどで、中でも「0歳」のうちに加入している割合が最も高くなっています。
学資保険の特徴として、生まれる前から加入することもできますし、早く加入するほど毎月支払う保険料の負担も抑えられますので、計画的に無理なく準備ができる方法を選択しましょう。
学資保険に加入する際の注意点
子供の教育資金の準備として有効とされる学資保険!
今なお、根強い人気がありますが、学資保険に加入する際にもいくつかの注意点があります。
貯蓄型の学資の場合は、純粋に積立を行っていくだけですから、心配する必要はないのですが、
保障型の学資保険の場合、契約者(父親か母親)となる人が他の生命保険や団体保険、共済などに加入している場合、保障内容が重複すると保険料がもったいないので、重複しないように確認しましょう。
保険は手厚い方が良いですが、複数の保険で同じ保障を備えているのは、保険料の無駄ともいえます。
他の保険でリスクに備えるに値する保障が用意されているなら、学資保険を掛ける際に
同じ保障をつけ、高い保険料を支払う必要はないですよね。
もちろん、現在加入している保険内容をより充実させたいということもあり得ることですが、
どの保障にどれだけ必要なのかを考え、必要以上のものは付加しない、もしくは減額していきましょう。